FORWARD DEPLOYED FIELD GUIDE / 職種図鑑

フォワードデプロイド図鑑

「顧客の前に出る」職種は、いま6つの類型に分かれています。6体のキャラクターに描き分けました。あなたはどの型?

自分がどの型かは、10問で判定できます

職域・注力の置き方・顧客の所在の3点を設問化した適性診断です。判定が出てから図鑑を読むと、自分の欄が先に見つかります。

FDE適性診断(10問)をやってみる

地図PROCESS MAP

まず地図で、6類型がどの工程に注力しているかを見る

職域の広さ(どこからどこまで持つか)では、FDE系3類型は見分けられません。差が出るのは同じ職域の中で、どの工程に重心を置くかです。行=型、列=工程で、業務比率が大きい工程ほど棒が高く・濃くなっています。

型(No.) 01課題設定 02課題の文言化 03要求定義 04システム化企画 05要件定義 06基本設計 07開発・実装 08定着・運用

行=6類型/列=8工程(上流 → 下流)。棒の高さ=その工程の業務比率(0〜4の5段階)で、いちばん濃い列がその型のコア工程です。当サイトの設計判断(求人票の記述と職域定義から推定)で、工数の実測値ではありません。

棒の高さ・濃さ=業務比率(最濃=コア工程) 行は上流に重心のある型から順に並べています

この表の読み方棒の高さは相対表現で、工数の割合ではありません。実測が無いため、求人票の記述と各類型の職域定義から当サイトが推定して置いた設計判断です。行の並びはNo.順ではなく、重心が上流にある型から並べています(濃い列が左上から右下へ流れて見えるように)。No.005(v2)はこの8工程の手前にBizDev(事業開発)が加わるため、実際の重心は表の左端よりさらに上流に寄ります。

4軸COMPARISON

違いが出る4軸だけで、6類型を一望する

実際に違いが出るのは、顧客が誰か・重心がどの工程にあるか・年収の帯・どの会社が募集しているかの4点です。この4軸だけを並べました。

型(No.) 顧客は誰か 重心の工程 年収の目安 代表的な求人企業当サイト推測
No.001Palantir型FDE 社外/自社プロダクトの導入先 要求定義+開発・実装すり合わせと実装が両方コア 1,000〜2,000万円高額帯を牽引 ログラス/LayerX/ラクスル/キャディ
No.002AIコンサル/SI型FDE 社外/受託の案件先 要求定義〜要件定義実装は主担当(コアではない案件も) 600〜1,200万円ジュニア〜リードまで JDSC ほかAIコンサル・SI系(上は2,500万円)
No.003社内AX型FDE 自社内/自社の事業部門 課題の文言化+定着・運用作った本人が社内に残る 実測データなしFDE全体の750〜1,350万円の幅の中 マネーフォワード(AX推進)/ラクスル(新規事業)/TOKIUM(agentic BPO)
No.004フォワードデプロイドPM v1 社外/顧客企業(要件を決める相手) 要求定義〜基本設計開発・実装は持たない設計判断 実測データなし参考: SIerのPM平均687〜693万円 FDPM名義の求人票は当サイト未集計(ポテンシャライト提唱の職種)
No.005フォワードデプロイドPM v2 社外/顧客企業(事業・収益まで) BizDev+課題設定重心はいちばん上流設計判断 実測データなし会社の事業サイドの評価テーブル依存 同上。応募先は「FDE」「テクニカルPdM」「事業開発」名義で出ている
No.000まだ武器づくり期 まだ顧客の前に出ていない段階 開発・実装上流はまだ持たない設計判断 400〜800万円ジュニア入口 ジーニー/エクサウィザーズ/RUTILEA

出所年収=Findy掲載64件・Green24件(2026-07取得)の掲載レンジで、個人の提示額を保証するものではありません。設計判断と付いた欄は求人実測ではなく、職域の定義から当サイトが置いた値です。代表的な求人企業は、求人票の記述からの当サイト推測です(各社の公式な職種定義ではありません)。網羅ではなく、確認できた掲載企業の例示です。

数値の確度ラベル

  • 実測求人票の実データから引いた数字(Findy64件・Green24件、2026-07-17取得)。求人票の掲載値であり、個人の提示額を保証するものではありません。
  • 当サイトの設計判断実測がなく、職域の定義から当サイトが置いた値。根拠を各所に併記しています。
  • 実測データなしまだ数えられていない領域。埋めずに空欄と書きます。

各カードの並び順(6類型で共通)

  • 共通ひとこと定義 → 顧客は誰か → 重心の工程 → 主な転身元 → 向いている人 → 最初の壁 → 深掘り(年収の根拠・必読リンク)

6TYPES

6類型の図鑑

キャラクターを選ぶと、その型のページだけが開きます(一覧で全部並べる表示に戻せます)

GROUP A

実装まで持つ / FDE系

共通点は、開発・実装を自分のコアとして持っていること。ここを他人に渡さないのがFDEです。3類型の違いは職域の広さではなく、顧客が社外プロダクトの導入先か、受託の案件先か、自社の事業部門かという「顧客の所在」に出ます。

Palantir型FDEのキャラクター。導入先企業の会議室で、顧客の隣に座りダッシュボードを一緒に見ている。

No.001PRODUCT FDE

Palantir型FDE

1,000〜2,000万円 目安・実測

自社AIプロダクトの導入先の現場に入り、実装込みで伴走する人。個社で得た知見を製品へ還流させるループまでが仕事。

FDE系顧客は社外=導入先求人約35件/64件

実測メモ
顧客重視型と判定した10件のうち8件がこの類型。AIプロダクト企業は顧客折衝の必須化率27/30件=90%で全業態中最高(実測求人64件・2026-07)。
転身元
自社プロダクト企業のソフトウェアエンジニア、ソリューションアーキテクト、導入支援・CS、テクニカルPdM。
向いている人
仕様が決まっていない現場で、まず動くものを作って正解を探しにいける人。
最初の壁
「受託で言われた通り作った」だけでは弱い。製品への還流エピソードと、LLMの本番実装経験(歓迎要件1位・43/64件)が問われます。
年収の根拠をもっと深く

年収の内訳

ログラス1,000〜2,000万円/LayerX1,200万円〜/ラクスル1,155〜1,742万円/キャディ1,200〜1,800万円。FDE求人全体のレンジ中央値は約1,100万円。実測Findy掲載64件(2026-07)。求人票の掲載値であり、個人の提示額を保証するものではありません。

AIコンサル/SI型FDEのキャラクター。病院の院長室で、院長と机を挟んで打ち合わせている。

No.002AI CONSULTING FDE

AIコンサル/SI型FDE

600〜1,200万円 目安・実測

顧客ごとのAI導入を、要件定義から実装・定着まで運ぶ人。実態は「上流SE/ITコンサル × 生成AI」の進化形。

FDE系顧客は社外=案件先求人約22件/64件

実測メモ
AIコンサル企業の顧客折衝の必須化率は3/7件=43%で全業態中最低(実測求人64件・2026-07)。折衝力を前提視して書かないだけとも読めます。
転身元
SIer・SES・ITコンサルの上流SE/PM。複数業界の課題パターンを持つ人ほど強い。
向いている人
相手と話しながら要件に落とすのが得意で、納期と品質に最後までコミットできる人。
最初の壁
「時間売り」から「成果コミット」への評価軸の転換。そしてGreen掲載の約半数はSIer/SES系のリブランドで、玉石混交です。会社を選ぶ目が勝負。
年収の根拠をもっと深く

年収の内訳

上はJDSC等で2,500万円、下はジュニア枠500万円台から。階層採用でジュニア〜リードまで門戸が広い類型です。実測Findy64件・Green24件(2026-07)。求人票の掲載値です。

社内AX型FDEのキャラクター。自社オフィスで事業部門の同僚2人にAIツールの画面を見せている。

No.003INTERNAL AX FDE

社内AX型FDE

実測データなしFDE全体750〜1,350万円の中

自社の事業部門に入り込み、AIプロトタイプを高速で作って業務を変える人。顧客が社外ではなく社内にいるFDE。

FDE系顧客は社内求人約5〜6件/64件

実測メモ
社外折衝がない分、技術+社内巻き込み力の構成になります(実測求人64件・2026-07)。
転身元
事業会社の社内エンジニア、情シス、業務改善・企画。マネーフォワードのAX推進、ラクスルの新規事業、TOKIUMのagentic BPOがこの型。
向いている人
現場の実情を調べてから小さく始め、抵抗を織り込んで定着まで運べる人。
最初の壁
実績が社外から見えにくいこと。「社内調整力」を要件定義・ステークホルダーマネジメントの言葉に翻訳し、Before→Afterの数字で書き出すところから。
年収の根拠をもっと深く

年収の内訳

事業会社の給与テーブルに乗るため上下の幅が広く、レンジより裁量とのバランスで判断するのが現実的。実測FDE求人全体の下限中央値750万円〜上限中央値1,350万円(Findy64件・2026-07)。実測データなしこの類型に絞った年収分布。母数が5〜6件で分布として扱えません。

GROUP B

要件・事業側から前に出る / FDPM系

フォワードデプロイドPM(FDPM)は株式会社ポテンシャライトが提唱している職種です。FDEとの違いの本質は「起点」。FDEが開発・実装から顧客側へ伸びるのに対し、FDPMは要件定義・基本設計から顧客側へ伸びます。行き着く先はほぼ同じで、登山口が違うだけ。

フォワードデプロイドPM v1のキャラクター。建設現場の事務所で、施工管理者とホワイトボードを前に要件を詰めている。

No.004FORWARD DEPLOYED PM v1

フォワードデプロイドPM v1

実測データなし参考: SIerのPM687〜693万円

要件定義・基本設計を起点に、顧客の曖昧な要望を文言化し、課題を提起して企画まで持っていくPM。開発・実装は自分で持たない。

FDPM系顧客は社外=顧客企業ポテンシャライト提唱

実測メモ
当サイトの設計判断FDPM名義の求人票は実測できていないため、職域と適性診断の設問から置いた分布です。求人実測ではありません。
転身元
PM・PjM(要件定義〜基本設計の実務者)、上流のITコンサル。AWS Kiro等でPMの中核業務にAIの侵食が始まったことが、この職域が前に出た背景です。
向いている人
顧客が「解決したい」と思える形に課題を創発させられる、感情ごと扱える人。
最初の壁
実装力の下限ライン。プロトタイプを自分で動かせないと現場で詰まります。「AIに詳しいPM」との差は、手を動かす覚悟の証明で付きます。
年収の根拠をもっと深く

年収の内訳

「FDPM」の職種名で募集される求人票を、当サイトはまだ数えていません。参考値として、SIerのPMは平均687〜693万円(doda/厚労省jobtag 2025)。実装まで担うFDEに到達すれば、FDE全体の下限中央値750万円〜上限中央値1,350万円が視野に入ります。越境直後は現年収の維持〜微増が現実的なラインです。

フォワードデプロイドPM v2のキャラクター。成長グラフのボードの前で顧客と握手している。

No.005FORWARD DEPLOYED PM v2

フォワードデプロイドPM v2

実測データなし事業サイドの評価テーブル依存

v1の職域にBizDev(事業開発)を足した型。顧客の課題を、事業と収益の設計まで含めて前に出て組み立てるPM。

FDPM系顧客は社外=顧客企業の事業ポテンシャライト提唱

実測メモ
当サイトの設計判断v1にBizDevが加わる分、重心を上流へ1段寄せています。求人実測ではありません。
転身元
BizDev、事業企画、法人営業、戦略・ITコンサル。顧客の事業の言葉で話せることが持ち込み資産になります。
向いている人
「この機能で顧客の事業の数字がどう動くか」から逆算して要件を決められる人。
最初の壁
職種名としての求人がまだ立っていないこと。応募先は「FDE」「テクニカルPdM」「事業開発」の名前で出ているので、要件の構成比で探す必要があります。
年収の根拠をもっと深く

年収の内訳

v1と同様、FDPM名義の求人票の実測がありません。事業責任を持つ座組みになるほど、レンジは会社の事業サイドの評価テーブルに依存します。参考: 総合/ITコンサル系(BCG X・Dirbato)はFDE求人の高額帯を牽引しています(実測2026-07)。

GROUP C

入口 / 準備期

ここは「不適性」の欄ではありません。FDE市場にはジュニア枠が実在し(経験1年以上・500万円〜)、キャリアラダーが形成されつつあります。焦って名前だけのFDE求人に入るのが、いちばんもったいない。

まだ武器づくり期のキャラクター。技術書を積んだ机でコードを書いている。

No.000BUILDING PHASE

まだ武器づくり期

400〜800万円 目安・実測

いまFDE求人に飛び込むより、武器を仕込む方が期待値が高い段階。順番を間違えなければ、この市場はまだ黎明期で間に合います。

入口ジュニア枠が実在2〜3年で射程

実測メモ
当サイトの設計判断類型ではなくフェーズなので、求人実測の対象になりません。「技術力は入場券、顧客課題定義力が年収の差分」という一次調査の構造から、まず入場券を取る配分として置いています。
転身元
実務1〜3年目のエンジニア、社内ツール開発止まりの人、学習中・キャリア初期の人。
向いている人
生成AI前提の開発スタイルを、固定観念なしに最初から吸収できる人。
最初の壁
開発実務2〜3年の壁(必須要件の最頻値)。顧客折衝の経験ゼロのままでは、FDEの中核要件を証明できません。
年収の根拠をもっと深く

年収の内訳

ジーニー500〜800万円、エクサウィザーズ504〜660万円、RUTILEA 400〜800万円。2〜3年の武器づくりで、FDE全体のレンジ(下限中央値750万円〜上限中央値1,350万円)が射程に入ります。実測Findy64件・Green24件(2026-07)。求人票の掲載値です。

3問HOW TO USE

並べ終えてから、いちばん効く問いはこれです

01

顧客は、社外か社内か

FDE系3類型を最後に分けるのは、職域の広さではなくここでした。求人票を読むとき最初に確認すべき1点です。

02

重心を、どの工程へずらしたいか

一次調査の結論は「技術力は入場券、顧客課題定義力が年収の差分」。ずらす方向が、次の2年の学習計画になります。

03

いま自分は、どこから始めているか

工程表の左端が課題設定に近いほど前に出ています。フォワードデプロイドとは、その左端を上流へ動かすことです。

6体のうち、どのキャラクターが自分に近いか。
10問の適性診断で判定できます。

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